念仏岩ねんぶついわ -羅臼町ー アイヌの母と娘が、はたを織っていました。 おかあさんは、はたを織る手をふと止めて、娘を眺めながら、 「この子も、こんなにはた織りが上手になって・・・。 これじゃ、そろそ・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 106 (穂別の人喰刀 -旧穂別町ー)
穂別の人喰刀イペタム -旧穂別町ー イペタム(アイヌ語)は、アイヌ伝説にある妖刀のことです。エペタムと表記されることもあります。 昔々、今の鵡川町穂別の近くに、ペップトコタンという村があったというこ・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 105 (オンコの大木と蛇塚 -芦別市ー)
オンコの大木と蛇塚 -芦別市ー 新城の町を見おろす黄金の高台に、空高くそびえている大きな木があります。 これが、有名なオンコ(イチイ)の木です。アイヌたちは、オンコを、とうとい木としてあがめ、高い位の・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 104 (あの世のいりぐち -比布町ー)
あの世のいりぐち ー比布町ー 伝説は本当だった⁉ 今も残る洞窟の入り口その場所は比布駅から車で5分ほど、旭川市との境界突哨山とっしょうざんの麓(ふもと)にある。 北海道の山々(突哨山)・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 103 (有珠岳とどろぼう -虻田町ー)
有珠岳うすだけとどろぼう -虻田あぶた町ー 洞爺湖の近くにある有珠岳は、昔から、たびたび爆発をおこしては、近くに住むコタン(村)の人々を困らせてきました。 これには、次のようないわれが伝えられています・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 102 (材木岩のいわれ -羅臼ー)
材木岩のいわれ -羅臼ー 羅臼に来た弁慶は、羅臼と国後島を結ぶ橋を架ける決心をしました。 順調に進んでいた大事業でしたが、村長の娘と恋仲になり、工事は滞りがちになってしまいます。 それを見た神様が怒・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 101 (ヌッパの沢の竜神さま ー三笠市ー)
ヌッパの沢の竜神さま ー三笠市ー 三笠市の山間にひっそりと水を貯える水源地。 かつて空知集治監の囚人や周辺集落の飲料用に使われていたというヌッパ(抜羽)の沢(水源地)があります。 三笠市の中心から半・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 100 (かれずの井戸 ー増毛町ー)
かれずの井戸 -増毛町- そのむかし、増毛では春から少しも雨が降らず、毎日、毎日、日照り続きの年がありました。作物は枯れ、人も馬も水に困っていました。 オンネ古茶内と言う増毛の近くの海岸にある番屋の帳・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 99 (夜なきお梅さんー苫小牧市ー)
夜なきお梅さんー苫小牧市ー 雨のしょぽしょぽと降る寂しい夜、苫小牧の勇払という海辺の家の戸を、トントンと叩く音がします。家の者が出てみますと、 「お乳をください。この子にお乳をください」と、すすり泣く・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 98 (島になったおばあさんー弟子屈町ー)
島になったおばあさんー弟子屈町ー むかし、蝦夷地の北の方に、上のコタン(村)と下のコタンがありました。 上と下のコタンは仲が悪く、いつも何か、もめごとがありました。 ある時、下のコタンの酋長が上のコタ・・・ (続きを読む)