最終回 四ケ月ほど続けてきましたが「北海道のむかし話」を終了します。 本州と違い、北海道に伝わるむかし話は地域に偏りがあるようです。人が暮らすところに話が生まれるので、地域の歴史に大いに関係しているの・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 126 (「お茶の水」の水ー岩見沢市ー)
「お茶の水」の水ー岩見沢市ー 岩見沢市のあたりは、一万年ほど昔は海であったろう、と言われています。地勢のわずかな動き、噴火灰の堆積、草や木の積み重なり、また、川が運んできた土砂などが、何百年も何千年も・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 125 (駒ヶ岳のいわれ―七飯町ー)
駒ヶ岳のいわれ―七飯ななえ町ー 今から500年ほど昔、このあたり一帯は、夏は流行病、冬は海が荒れて船が転覆し、たくさんの人が亡くなったのです。そのころ、この地方を治めていた相原あいはら季胤すえたねとい・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 124 (アイヌに文化をさずけたオキクルミー平取町ー)
アイヌに文化をさずけたオキクルミー平取町ー ずっと昔、神さまが、アイヌモシリ(北海道)を作ったことです。神さまたちが、 「それは、それは、緑美しい山だ」「それは、それは、澄んだ美しい流れの川だ」などと・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 123 (黄金のびん―夕張市ー)
黄金のびん―夕張市ー 7月も終わりに近いある日のこと、夕張の町を、一人の老人が一本のびんを片手に下げて歩いていました。この老人の名前を仙次郎といいました。 仙次郎は、昼が近くなったので、おにぎり屋を探・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 122 (兜とを海神に捧げて―厚沢部町ー)
兜とを海神に捧げて―厚沢部町ー 300年続いた徳川幕府が倒れてから、日本中の大名は徳川に付くか朝廷に付くかで大騒ぎになりました。松前藩は朝廷に付くことに決まりましたが、榎本軍が江戸から軍艦に乗って攻・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 121 (門昌庵物語-八雲町熊石ー)
門昌庵物語(もんしょうあんものがたり)-八雲町熊石ー 松前家が、エゾ島を治める島主として豊臣秀吉や徳川家康から認められたのは、武田信広から五代目にあたる慶広よしひろの時代です。この慶広は、福山(今の松・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 120 (馬頭観音坂のふしぎ―芦別市ー)
馬頭観音坂のふしぎ―芦別市ー パンケに住んでいる清水さんは、今日も平岸で買い物をして、夕方の帰りを急いでいました。途中まで来ると、 「おおい、清水さん、ちょっと寄っていけよ」 と、道端にある家から呼ば・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 119 (首なし仏さんー豊浦町ー)
首なし仏さんー豊浦町ー 昔、貧しそうな身なりの一人のお坊さんが、どこからともなくやってきました。 肩から袋を下げただけで、他に荷物らしいものは、何も持っていません。ただ、不思議なことに、腰にはいつも・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 118 (でかけられる神さま―岩見沢市ー)
でかけられる神さま―岩見沢市ー ずっと昔のお話です。北海道がえぞと呼ばれていた頃です。 山には大きな木が茂り、熊やきつねや鹿があそび、石狩川にも幌向川にも多くの魚がたくさん泳いでいました。土地のよ・・・ (続きを読む)