おちちの神さま ー知内町ー 「姥杉(うばすぎ)」と呼ばれる樹齢約600年の古木が北海道知内町の知内公園内にあります。 近くの雷公(らいこう)神社の初代宮司の妻・玉之江(たまのえ)を葬った地に植えられた・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 116 (松前家の手長皿-松前町ー)
松前家の手長皿-松前町ー 昔、松前の殿様に、資広という方がいました。資広すけひろは7代目の殿様でした。この殿様の奥方は、それはそれは美しい方でした。なんでも、京都の公家で八条中納言さまのお姫様だという・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 115 (戸をたたく亡霊 -夕張市ー)
戸をたたく亡霊 -夕張市ー 大正時代のこと。夕張市のある小学校で、新学期が始まって、ひとりの若い先生が来ました。 朝、校長先生が運動場でみんなに紹介した後、五年生の教室に案内しました。受け持ちが五年生・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 114 (シシャモのはなしー鵡川町ー)
シシャモのはなし ー鵡川町ー シシャモは、15㎝くらいの小さな魚で、秋になると産卵のために、海から川へ上ってきます。 しかし、北海道のシシャモは、不思議なことに上ってくる川が、八雲の遊楽部川や日高の・・・ (続きを読む)
北海道の昔ばなし 113 (カワウソの神とショキナー登別ー)
カワウソの神とショキナ -登別ー 昔、大平洋の東の海に、ショキナという大きなクジラの化け物が住んでいました。ショキナは、漁に来る人間たちを船ごと丸飲みにするので、人間たちに恐れられていました。 このこ・・・ (続きを読む)
北海道の昔ばなし 112 (砂金沢のザリガニ ー岩見沢市ー)
砂金沢さきんざわのザリガニ ー岩見沢市ー 玉泉園(今は廃業して跡地となっています)を、少し東山峠の方に行った、右側の小高い丘に、この辺りで一番早く雪の融ける広い斜面があります。 丘の下には、きれいな・・・ (続きを読む)
北海道の昔ばなし 111 (老人とオジロワシ ー羅臼町ー)
老人とオジロワシ ー羅臼町ー 知床半島の一番先の方に、ワシ岩という名前の岩があります。このあたりに住んでいるオジロワシが、羽を休めている姿に似いてることから伝説が語り継がれています。 昔々のことでした・・・ (続きを読む)
北海道の昔ばなし 110 (智雄上人と柴田与治右衛門 ー江差町ー)
智雄上人ちゆうしょうにんと柴田与治右衛門しばたよじえもん ー江差町ー 『入り船千ぞう、出船千ぞう』 と呼ばれた江差の港は、エゾ三港の、松前、函館に比べて、ことのほかの繁盛で、上方(大阪、京都)から品物・・・ (続きを読む)
北海道の昔ばなし 109 (タバコのすきな山男 ー十勝岳ー)
タバコのすきな山男 ー十勝岳ー 大雪山に並び続く山々には、獣や人間を食べる山男がいる、という話が伝わっています。 昔、十勝川の畔に、年老いた貧しい狩人が住んでいました。 ある年の冬のこと、狩人は、十勝・・・ (続きを読む)
北海道の昔ばなし 108 (地獄に通じるあな -余市町ー)
地獄に通じるあな -余市町ー 北海道がエゾ地と呼ばれていたころ、余市のまちには、イヨチコタンというとても平和な村がありました。 アイヌの人たちは、魚をとったり、木の実や獣をとったりしては、仲良く分けあ・・・ (続きを読む)