洞爺湖とうやこの神かみと中島なかじま むかし、松前まつまえの藩士はんしに文武両道ぶんぶりょうどうに通じた武士がおった。この武士には、二人の男と一人の女の子がおった。二人の男の子は武士の子として、剣道や・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 6 (有珠岳の噴火)
有珠岳うすだけの噴火 むかし、十勝の部落にイモシタクルという名の男が住んでおった。 この男は、子供の時代ころから手癖てくせが悪く、村人からは嫌われていた。 ある日、イモシタクルが病気になって突然死んで・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 5 (アイヌの祖先伝説)
アイヌの祖先伝説 むかし、日高海岸に一艘いっそうの小舟が漂ながれ着いた。その舟は何処どこの国からきたのかわからなかったが、一人の若くて美しい女神めがみが乗っておった。 その小舟は漂れ着いた時、岩にぶつ・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 4 (登別温泉の神)
登別温泉のぼりべつおんせんの神かみ 白老しらおいから西の方、登別温泉のクッタラ湖岸の山に、時々不思議な火を見ること があった。この火のことを神の火(カムイラッチャク)といって、悪い病気が流行はやると・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 3 (噴火湾の大章魚)
噴火湾の大章魚おおたこ 内浦湾うちうらわん(噴火湾ふんかわん)はアドイイナウという大蛸おおだこがいて、その大きさは頭が大釣鐘おおつりがねほどもあり、足を広げると、四十メートルにもなった。 漁りょうに出・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 2 (駒ヶ岳の噴火)
駒ヶ岳の噴火 むかしその昔、駒こまヶ岳だけが噴火を起こすと、あちらこちらの山々や、岬みさきから駒ヶ岳に向かって矢のように早い光がピカピカと走った。 この光は、麓ふもとの部落コタンの人々を護まもるため・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 1 更科源蔵
もうかなり昔になりますが、宗谷岬を訪れた時に更科源蔵の「アイヌの伝説」を購入しました。この小冊子は北海道の各地域に点在していたアイヌ伝説31話が入っています。 読まれた方もおられるでしょうが、短編です・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 予告
北海道のむかし話 北海道には本州のような形で古くから伝わるむかし話が残されていません。 しかし、文字を持たなかったアイヌ民族は、神話を後世への言い伝えとして語りつないできました。 また、中世に入り渡島・・・ (続きを読む)