駒ヶ岳の噴火

礼文華海浜公園から(豊浦町)
油絵 A4号 横333x縦242  2021年1月制作

むかしその昔、こまだけが噴火を起こすと、あちらこちらの山々や、みさきから駒ヶ岳に向かって矢のように早い光がピカピカと走った。

この光は、ふもと部落コタンの人々をまもるために、神々が駆けつける光だといわれている。

一番早く光が走るのが、礼文華峠れぶんげとうげみさき、それから豊浦とようら有珠岳うすだけだと古老ころうがつたえている。

                      更科源蔵(アイヌ伝説より)