阿寒湖マリモの伝説 ある日、阿寒湖あかんこの神様が湖を見廻っていたとき、菱ひしの実(ペカンペ)を踏んでしまい、菱の実がチクリと神様の足に刺さってしまった。 以前から菱の実をきらっていた神様は、それ以来・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 16 (知床の国造り神)
知床しれとこの国造り神 昔、サマイクルカムイ(国造神くにづくりのかみ)と呼ぶ白い立岩たちいわが、知床半島の突端とったんにある。 ここへ行く者は必ず木幣(イナウ)をつくって礼拝した。 サマイクルカムイが・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 15 (釧路アイヌの始祖)
釧路くしろアイヌの始祖しそ 昔、釧路湿原には誰も住んでいなかったころ、阿寒岳あかんだけは自分の妹と、海の鯱しゃちの妹とを取り換えた。雄阿寒岳おあかんだけには鯱の妹が嫁ぎ、鯱のところには雄阿寒岳の妹が嫁・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 14 (然別湖の主)
然別湖いかりべつこの主ぬし 昔、この土地に住む狩人かりうどが大熊おおぐまを見つけ追って行くと、熊は湖に飛び込んで泳いでいった。 仕方なく、ぼんやりと見ていると、湖の中ほどまで泳いでいった熊が、急にあ・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 13 (十勝のコロポックル)
十勝のコロポックル むかし、この地方にコロポックル(蕗ふきの下の人)という小人族こびとぞくが住んでおった。 このコロポックルは大変おとなしいお人好しであった。獣けものや魚を捕っても自分達だけで食べずに・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 12 (積丹岬の女郎岩)
積丹岬の女郎岩 積丹半島の突端にある女郎岩は、シケオショラウシと呼んだ。 このシケオショラウシとは、神様が荷物を棄てたところという意味であるが、この岩を女郎岩と呼ぶようになったのは、 昔、義経が、兄・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 11 (石狩川の河童)
石狩川の河童かっぱ ある日の夕暮れ、石狩川に聞きなれない掛け声が聞えてきた。 「ヘーイ、チョチョ。ヘーイ、チョチョ」 と聞こえてくる。 旅人は不思議に思い、川の中ほどに伸びている木に登り、声の方を見る・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 10 (石狩の地名伝説)
石狩いしかりの地名伝説 地名には、いろいろと伝説があり生まれ、伝説となり地名になっていった。 昔、海で一番力の強いのがラードシカムイ(尾の沢山たくさんある神様)蛸たこであった。 地上で一番強いものは、・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 9 (支笏湖のアメマス伝説)
支笏湖のアメマス伝説 昔そのむかし、トーカラカムイ(湖造神こぞうしん)は支笏湖しこつこを造り魚を放した。 ある日、湖の出来ぐあいと、魚がどのくらい増えたかを調べるために湖の中に入った。ところが、湖は以・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 8 (羊蹄山の伝説)
羊蹄山ようていざんの伝説 天地創造の時代、暗い海原うなばらには、どろどろとした物体が、うごめいていた。 その中から陽炎かげろうのように立ち昇っていく気きが、空となり、残ったどろどろとした物が、凝こり固・・・ (続きを読む)