大雪山だいせつざんの山男 石狩川の上流に両岸りょうぎしが、そそりたった絶壁があり、山の斜面は草木が密生みっせいしていて、歩きにくいところがある。ここには、山男が住んでいるから近寄っては、いけないといわ・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 26 (利尻島漂着伝説)
利尻島りしりとう漂着伝説 むかし、利尻富士は札幌の近く千歳ちとせ部落にあった。 ある年、海底地震があり、大津波おおつなみが起こり雄姿ゆうしをたたえていた利尻富士は大津波にもぎとられ流されて、石狩のサマ・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 25 (大雪山の伝説)
大雪山だいせつざんの伝説 昔、大雪山には力が強く偉い神様が住んでおった。 石狩アイヌの部落に災が起きると、人間の姿になって救ってくれたり、山が噴火しかけると、これを押さえてもくれた。 これに噴火ふんか・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 24 (層雲峡の滝に沈んだ野盗)
層雲峡そううんきょうの滝に沈んだ野盗やとう 層雲峡大函おおばこの手前に高い山がある。昔、日高の波恵はえに勢力をもっていた波恵人(ハイウンクル)が野盗になってあばれておった時のこと。 ある日、大雪山を越・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 23 (比布川の地獄穴)
比布川ぴっぷがわの地獄穴じごくあな 比布川の上流に川口がある。そこに細長いツッショという山があり、この山に一つの洞穴ほらあながあって、この洞穴は地獄に通じる穴だといい伝えられている。 昔、二人の老人が・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 22 (神居の人食刀岩)
神居かむいの人食刀岩ひとくいかたないわ 昔、上川アイヌの酋長しゅうちょうの家に先祖から、どんな時でも決して開けてはならないと伝えられている刀の入った包つつみがあった。 ある日のこと、この包の中から目を・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 21 (神居古潭の魔神)
神居古潭かむいこたんの魔神まじん 神居古潭の石狩川の中に、エモシケシという岩がある。 昔、この地方が泥沼であった時代とき、魔神ニツネカムイがいた。 ある日、この土地の人間が邪魔じゃまになり、皆殺しを企・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 20 (釧路湿原の丹頂鶴)
釧路湿原くしろしつげんの丹頂鶴たんちょうづる 丹頂鶴のことをアイヌはサロルンカムイ(湿地にいる神)という。 昔、手負の熊が湿地に逃げ込み、息たえて倒れるときに、一羽の鶴を下敷にして死んでしまった。下敷・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 19 (摩周湖の中島)
摩周湖ましゅうこの中島なかじま 摩周湖の中ほどに小さなカムイシュツ(神婆かみのばば)という島があります。 この神様のような老婆は、アイヌの英雄えいゆう(酋長しゅうちょう)の母であったが、強い酋長も武運・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 18 (屈斜路の伝説)
屈斜路くっしゃろの伝説 むかし、屈斜路には四つの部落があった。 屈斜路湖の奥の藻琴山もことやまにニセイカウンクル(渓谷の上の者)という部落と東にはメナシトーチャコタン(東の湖畔の部落)、西の方にはシ・・・ (続きを読む)