駒ヶ岳のいわれ―七飯ななえ町ー 今から500年ほど昔、このあたり一帯は、夏は流行病、冬は海が荒れて船が転覆し、たくさんの人が亡くなったのです。そのころ、この地方を治めていた相原あいはら季胤すえたねとい・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 122 (兜とを海神に捧げて―厚沢部町ー)
兜とを海神に捧げて―厚沢部町ー 300年続いた徳川幕府が倒れてから、日本中の大名は徳川に付くか朝廷に付くかで大騒ぎになりました。松前藩は朝廷に付くことに決まりましたが、榎本軍が江戸から軍艦に乗って攻・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 121 (門昌庵物語-八雲町熊石ー)
門昌庵物語(もんしょうあんものがたり)-八雲町熊石ー 松前家が、エゾ島を治める島主として豊臣秀吉や徳川家康から認められたのは、武田信広から五代目にあたる慶広よしひろの時代です。この慶広は、福山(今の松・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 117 (おちちの神さまー知内町ー)
おちちの神さま ー知内町ー 「姥杉(うばすぎ)」と呼ばれる樹齢約600年の古木が北海道知内町の知内公園内にあります。 近くの雷公(らいこう)神社の初代宮司の妻・玉之江(たまのえ)を葬った地に植えられた・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 116 (松前家の手長皿-松前町ー)
松前家の手長皿-松前町ー 昔、松前の殿様に、資広という方がいました。資広すけひろは7代目の殿様でした。この殿様の奥方は、それはそれは美しい方でした。なんでも、京都の公家で八条中納言さまのお姫様だという・・・ (続きを読む)
北海道の昔ばなし 110 (智雄上人と柴田与治右衛門 ー江差町ー)
智雄上人ちゆうしょうにんと柴田与治右衛門しばたよじえもん ー江差町ー 『入り船千ぞう、出船千ぞう』 と呼ばれた江差の港は、エゾ三港の、松前、函館に比べて、ことのほかの繁盛で、上方(大阪、京都)から品物・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 97 (天神さまをはこんだマツの木 ―上磯町ー)
天神さまをはこんだマツの木 ―上磯町ー 上磯町とは現在の北斗市になります。 今から600年ほど昔のことです。函館に近い茂辺地という浜辺に、一本のマツの木が流れつきました。 おりから、一人のアイヌの男が・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 89 (孝行もち)
孝行もち (木古内町) むかし、ずうっとむかしの話。 つけ木(今のマッチ)を売り歩くひとりの少年がいた。 「つけ木ー、つけ木ー、つけ木はいりませんかあー」 ぼろぼろの着物を着た、つけ木売りの少年の売・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 88 (ムイとアワビの大げんか)
ムイとアワビの大げんか (汐首岬) ムイとアワビは仲が悪く、神様もこのごろはほほとほと困りはててしまいました。 遠くから、おたがい、その姿を見ただけで、もう、ムイは大きな白目を出してにらみ、アワビは、・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 87 (つり鐘をかぶった大ダコ)
つり鐘をかぶった大ダコ (江差町) 江差のかもめ島は、美しい島でした。 真っ青な海の上に、白い白いカモメが、両方のはねを思いっきり広げて、ふんわりと浮いているような、そんな島だったのです。 ですか・・・ (続きを読む)