馬頭観音坂のふしぎ―芦別市ー パンケに住んでいる清水さんは、今日も平岸で買い物をして、夕方の帰りを急いでいました。途中まで来ると、 「おおい、清水さん、ちょっと寄っていけよ」 と、道端にある家から呼ば・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 105 (オンコの大木と蛇塚 -芦別市ー)
オンコの大木と蛇塚 -芦別市ー 新城の町を見おろす黄金の高台に、空高くそびえている大きな木があります。 これが、有名なオンコ(イチイ)の木です。アイヌたちは、オンコを、とうとい木としてあがめ、高い位の・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 104 (あの世のいりぐち -比布町ー)
あの世のいりぐち ー比布町ー 伝説は本当だった⁉ 今も残る洞窟の入り口その場所は比布駅から車で5分ほど、旭川市との境界突哨山とっしょうざんの麓(ふもと)にある。 北海道の山々(突哨山)・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 100 (かれずの井戸 ー増毛町ー)
かれずの井戸 -増毛町- そのむかし、増毛では春から少しも雨が降らず、毎日、毎日、日照り続きの年がありました。作物は枯れ、人も馬も水に困っていました。 オンネ古茶内と言う増毛の近くの海岸にある番屋の帳・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 80 (カワウソの物語)
カワウソの物語 ーハリピッ ハリピッー 知里真志保「アイヌ文学」より ハリピッ ハリピッ 川にわなを ハリピッ ハリピッ つくって ハリピッ ハリピッ 見まわりに ハリピッ ハリピッ 行っ・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 78 (ニントチカムイの小さな袋)
ニントチカムイの小さな袋 更科源蔵「アイヌ伝説集」より むかし、むかし、石狩川のカッパは頭がはげていて、人間に悪さをしたといいます。例えば、男のカッパは人間の女性を好きになったり、女のカッパも人間の男・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 65 (ひとり歩きの子グマ)
ひとり歩きの子グマ (アイヌのむかし話より) わたしたちは、夫婦なかよく、なに不自由なく暮らしておりました。 あるとき、主人が、狩りに出かけて、一頭の小さな子グマをとってきました。そのクマは、そばに母・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 60 (ばけものとチョウザメのかくとう)
ばけものとチョウザメのかくとう 昔々の大むかし、今の、神居古潭かむいこたん(旭川市)は、石狩川の河口であったんだと。 そしたら、ある日、日本海を泳いでいた大きな大きな魚が二ひき、何を思ったのか、この神・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 57 (おどる大グマ)
おどる大グマ ずいぶんむかしの話。 丘の上で、子どもたちが何人も集まって、遊んでいた。 と、そこに大グマが一頭、のっそりと現れた。 子どもたちは、 「クマだ!」といって、いちもくさんに逃げだした。 逃・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 53 (灰の中の砂金)
灰の中の砂金 もうずいぶん前の話である。 ニシンがとれなくなった北の海は、火の消えたようなさびしい日が続いた。 海べの村では、職を求めて村から出てゆく者が日増しに増え、村には老人と子どもばかりが残った・・・ (続きを読む)