カボチャ黄疸おうだん 開拓が始まって十年、二十年とたちました。 しかし、まだまだ食事などは今と違ってまずしいものだったのです。 お米だけのご飯などは、めったに食べることがありませんでした。 よほど、く・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 29 (礼文島漂着伝説)
礼文島漂着伝説れぶんとうひょうちゃくでんせつ 昔、その昔の太古の時。 天塩の沖にあった利尻島りしりとうに一人の男を知らない、美しい女神めがみがおった。 ある年のこと、支笏湖しこつこの水があふれ、洪水こ・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 27 (大雪山の山男)
大雪山だいせつざんの山男 石狩川の上流に両岸りょうぎしが、そそりたった絶壁があり、山の斜面は草木が密生みっせいしていて、歩きにくいところがある。ここには、山男が住んでいるから近寄っては、いけないといわ・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 26 (利尻島漂着伝説)
利尻島りしりとう漂着伝説 むかし、利尻富士は札幌の近く千歳ちとせ部落にあった。 ある年、海底地震があり、大津波おおつなみが起こり雄姿ゆうしをたたえていた利尻富士は大津波にもぎとられ流されて、石狩のサマ・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 25 (大雪山の伝説)
大雪山だいせつざんの伝説 昔、大雪山には力が強く偉い神様が住んでおった。 石狩アイヌの部落に災が起きると、人間の姿になって救ってくれたり、山が噴火しかけると、これを押さえてもくれた。 これに噴火ふんか・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 24 (層雲峡の滝に沈んだ野盗)
層雲峡そううんきょうの滝に沈んだ野盗やとう 層雲峡大函おおばこの手前に高い山がある。昔、日高の波恵はえに勢力をもっていた波恵人(ハイウンクル)が野盗になってあばれておった時のこと。 ある日、大雪山を越・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 23 (比布川の地獄穴)
比布川ぴっぷがわの地獄穴じごくあな 比布川の上流に川口がある。そこに細長いツッショという山があり、この山に一つの洞穴ほらあながあって、この洞穴は地獄に通じる穴だといい伝えられている。 昔、二人の老人が・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 22 (神居の人食刀岩)
神居かむいの人食刀岩ひとくいかたないわ 昔、上川アイヌの酋長しゅうちょうの家に先祖から、どんな時でも決して開けてはならないと伝えられている刀の入った包つつみがあった。 ある日のこと、この包の中から目を・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 21 (神居古潭の魔神)
神居古潭かむいこたんの魔神まじん 神居古潭の石狩川の中に、エモシケシという岩がある。 昔、この地方が泥沼であった時代とき、魔神ニツネカムイがいた。 ある日、この土地の人間が邪魔じゃまになり、皆殺しを企・・・ (続きを読む)