大雪山だいせつざんの伝説

昔、大雪山には力が強く偉い神様が住んでおった。

石狩アイヌの部落に災が起きると、人間の姿になって救ってくれたり、山が噴火しかけると、これを押さえてもくれた。

これに噴火ふんかの神は怒り戦いを挑んだが破れ、美瑛川みえがわの上流に隠れ住んだので、美瑛川上流には行ってはならないと古老ころうはいう。

また、大雪山の山腹に、あたり一面焼けて赤くなっている場所があるが、そこは天の雷神らいじんが休みにくるところといわれている。