雪裡線(せつりせん)

鶴居村の中雪裡と釧路市新富士を結ぶ28.8キロの植民軌道です。

雪裡、幌呂(ほろろ)、久著路(くっちょろ)の三原野がある鶴居村には、大正元年ころから団体入植が相次ぎました。
また、許可移民事業による入植は大正13年から始まり、自由移民とも合わせると人口は急増していました。

道庁では大正15年6月に植民軌道の敷設を着工し、昭和4年5月に完成。運行開始は11月でした。

昭和16年9月にバスを改造した木炭ガス内燃動車を導入。
昭和28年に軌条の改良工事が行われ、昭和31年にはガソリン動車が導入されました。

旅客だけでなく、牛乳集荷や郵便物など他線に比べて輸送量が多かったので、昭和30年代後半にはディーゼル機関車が導入されました。

しかし、道路整備や自動車の普及で昭和43年には全線が廃止になりました。