明治11 年(1878) 枝幸郡に枝幸、頓別、歌登、礼文の4ヶ村が設けられました。現在の枝幸郡浜頓別町斜内にアイヌの家6戸。
明治17年(1884) 斜内において和人(姓不詳)1人漁業を営む。
クッチャロ湖
クッチャロ湖はオホーツク海に面した枝幸郡浜頓別町にあります。
名称の由来は、アイヌ語のkut-char(沼の水が流れ出る口)で、屈斜路湖と同語源です。漢字はすべて当て字です。
日本最北のラムサール条約湖の周囲は27kmで、大沼(長径5.5km)と小沼(長径3.0km)の2つの沼が細い水路によってつながっており、水深が1.5mと浅く標高が低いため、約3km離れたオホーツク海の海水が、満潮になると入り込みます。大沼の南側が市街地で整備されています。水鳥観察館、キャンプ場、売店などが設置されており、夏には湖畔のキャンプ場はテントで一杯になります。キャンプの苦手な人には温泉施設のあるホテルもありますから、手ぶらで来ても大丈夫です。
日本とロシアを渡る水鳥達の重要な中継地で、約290種の野鳥が記録されているといいます。湖畔には環境省で設置された「浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館」は水鳥などの情報を発信しています。日本最大のコハクチョウの中継地で、毎年2万羽ほどが飛来するほか、ヒドリガモ、オナガガモなどカモ類が多く飛来します。バードウォッチングにはたまらない魅力的な場所といえるでしょう。
ベニヤ原生花園
原生花園は、自然をそのままにした状態でも色鮮やかな花が咲く、湿地帯や草原地帯のことだといいます。人為的な花々もいいですが、自然の色は魅力的です。
北海道は三方が海で囲まれているので、原生花園は知られているものだけで20カ所ほどあります。小清水原生花園が全国的に有名ですが、他の地区も驚く花園が多いのです。クッチャロ湖の北西に展開する原生花園で、オホーツク海沿岸にある原生花園の中でもかなり大規模で観光化も進んでいるのが「ベニヤ原生花園」です。私は町のボランティアの人に案内してもらい、自然の花々に魅了されました。
笹の花
笹に花が咲くのは60年から70年に一度とのこと。大変珍しく、ネットで調べると「笹に黄金が成り下がる~」と、民謡「会津磐梯山」に唄われている。おそらく、一生に一度見られたら良い方だとか。
クガイソウ(九蓋草、九階草)
クガイソウは、ゴマノハグサ科クガイソウ属の多年草。茎は円形で直立し、株立ちになり、高さは80-130cmになる。
花期は7-8月。茎に輪生する葉が層になってつくので、九蓋草、九階草の名がある。日本の本州に広く分布し、山地や高原の日当たりの良い草地に生育する。
オニシモツケ(鬼下野)
オニシモツケはバラ科シモツケソウ属の多年草。花期は6-8月で、白色ときに淡赤紫色の小さな5弁花を散房状につけ短毛が密生するのが特徴。今の北海道は、山地から深山の沢沿いのやや湿った場所に自生しています。
エゾニュウ
エゾニュウはセリ科 シシウド属 一回繁殖型多年草。 北海道 本州北部から中部に分布しています。大きく立ち上がった中空の茎は上部で分枝し、初夏、多数の白い小花をつけます。
熊は主に甘みがあるこのエゾニュウの茎を食用としています。