ジャコ萬と鉄ー増毛町

梶野悳三の小説『鰊漁場』(1947年)を原作とした日本映画。
1949年と1964年に映画化。

後に原作小説も『ジャコ万と鉄』に改題されています。
北海道の鰊漁場の漁師たちを描いた作品です。

第一回目の作品は1949年に公開され監督は東宝の谷口千吉でした。
小説では北海道天塩が舞台ですがシナリオ段階で積丹半島になり、実際の撮影は増毛町の岩老海岸を中心に行われました。

あらすじ

昭和21年(1946年)、漁師頭の九兵衛は稀に見るニシンの豊漁に備え、出稼ぎ漁師達を集めさせたが、その中に古い因縁を持つ男、ジャコ萬がいたことに驚く。ジャコ萬はかつて九兵衛に樺太に置き去りにされ、死の渕を彷徨った男だったのだ。そして九兵衛の息子・鐵にジャコ萬は喧嘩を吹っかけるが、彼は軽くいなして済ませるのだった。だが、九兵衛の非道は次第に漁師達の間に噂されるようになり、一触即発の空気が醸し出されてゆく。