太田屯田その8

明治23年(1890年)6月 厚岸郡太田村南太田兵村 
           第四大隊第三中隊。220戸。
           厚岸郡太田村北太田兵村 第四大隊第四中隊。220戸。

太田屯田の配置

第三中隊は南側一番道路から四番道路を占め、第四中隊はその北側五番道路から八番道路に置かれました。

中隊本部は南北両兵村の境に置かれ、主だった施設も一か所に集中していました。本部には人事、教育、給与、衛生、懲戒、検索、動員等の事務のほか、農事指導、兵員家族に対する命令、遺責の任務や戸籍、学事、土木等の事務も合わせて行われました。

中隊本部構内には、米倉庫、被服庫、銃器庫、火薬庫、中隊庶務所、官舎が置かれ、これと近接して練兵場、学校、事務場が配備されました。

練兵場は太田四番道路と五番道路との間で、学校敷地も練兵場北東に隣接して同じく約2万坪の広さでした。

軍事教育用の作業地としての事業場は、一番から八番道路の各路線沿いに各一か所一万坪が選定されました。
太田の地勢は比較的平坦で障害となる国道や河川もないため、区画するには特殊な自然条件を考慮せずに画一的に碁盤の目で設置できたものと思われます。