石炭岬ー(白糠町)

石炭岬とは名前の通りで、この岬で石炭が採掘されたからです。採掘がはじまったのは1857年で、すでに函館は開港されており外国船が燃料とする石炭を提供するためでした。
釧路から国道38号とJR根室本線が平行して走り、石炭岬の先端を通っていて白糠駅に向かいます。最も太平洋が近づいたところで、白糠港から突き出したところになります。ここでの石炭が必要とされたのは、わずか7年ほどでしたが、北海道では最初となる記念すべきもので、「北海道石炭採掘創始の碑」が建てられています。

年月を経て再び白糠炭田にヤマの灯が浮上します。炭田開坑から33年目のことで、鉄道の開通で明治期には釧路の安田炭鉱がここに日本郵船(株)との契約炭確保のため炭鉱を開坑した時期さえあります。

石炭岬の東に白糠川があり、この川の奥では新白糠炭鉱が1947(昭和22)年から1964(昭和39)年まで操業していました。

白糠町の失われた風景(昭和40年)

鉄路の旅120 (白糠線)