霧多布岬(きりたっぷみさき)

浜中町には太平洋に突き出した霧多布半島があります。この半島の北側が浜中湾で南側が琵琶瀬湾です。岬は半島の先端にあります。地図には湯沸岬(とうふつみさき)と記載されており、これが正式の名称ですが霧多布岬が一般的です。
岬に行くには国道44号もありますが、落石岬から道道142号がお勧めです。道道は北太平洋シーサイドラインの最終コースになっており絶景のドライブコースです。
ただし、地震と津波情報に注意して走ることです。

霧多布は、アイヌ語のキタプ(ki-ta-p=カヤ・を刈る・所)の由来ですが、海霧が多い土地をよく表現した当て字ということです。

霧多布岬に一番近い宿に泊まったことがあります。宿主は「半島の標高は30mはあるので、津波が来ても大丈夫です」と話してくれました。北海道沿岸で津波の高さが最も高く危険な町として知られており、宿泊者には安心させるために話しているようです。
道道142号から半島に入る道があり、まるで長崎の出島です。半島に入ってしまえば津波の心配はないようで、学校も半島に移動したと報道がありました。

島は平らな台地で、展望台、キャンプ場になっており3キロ先にはアザラシのいる帆掛岩、浜中湾越しに奔幌戸、貰人の絶壁、海岸線等を臨むことができます。見どころはたくさんあり、一日滞在していても飽きません。
岬には湯沸岬灯台(とうぶつみさきとうだい)があり、白地に赤横帯の入った四角形の大型灯台で北海道で最も明るいといわれています。