トーサムポロ岬

道道35号は根室市街を起終点とし根室半島の海岸線を一周する総距離46.2㎞の道路です。
各所でカーブ緩和や歩道整備などの改良がおこなわれてきましたが、トーサムポロ湖両岸部の改良工事もこの一環でした。トーサムポロ沼口は往時、徒歩・馬・渡船などで通行していましたが、昭和20年代には簡易な木橋が架けられたといいます。
昭和30年ごろに車で通れる橋が架かり、半島を一周できるようになりました。両岸の住民の思いからか「協力橋」と名付けられていいます。

トーサムポロ沼では、冬の風物詩「アサリの手掘り漁」が行われています。2月1日から始まり、漁業者は身を切るような冷たい水の中に腰までつかりながら、熊手と袋状の網を付けたステンレス製のカゴで、アサリをすくいあげていきます。潮が満ちているときの作業は休止となりますが、4月まで漁が続けられます。