札幌から国道36号で千歳空港に向かうと最初に北広島市を通ります。

36号の歴史は明治5年に遡ります。
北海道で最も栄えていたのは函館で、札幌と函館を結ぶ「札幌本道」の開削を行いました。馬車が通れるような道路ということで作りましたが、道は山や谷に沿って造るため歪曲します。更に、雨や雪で泥濘となり通行に大変時間がかかり冬には峠を越えるのは危険が伴いました。

終戦後に真駒内にGHPが入った時に、千歳の飛行場迄を短時間で行くことができるようにアスファルト敷きで、直線コースに造り直しました。当時はこれを弾丸道路と言われたといいます。

従って、今でも旧国道は残されており、国道36号から回り道すると又36号に戻るところは大抵「旧道」といっていいでしょう。

札幌の中心地から約4里(約16キロ)のところに、明治5年に作られた島松駅逓所があります。住所は北広島市になります。
車のない時代に馬と宿舎を兼ねた駅です。

「ボーイズ・ビー・アンビシャス」はクラーク博士が農学校の学生と別れる時に話された言葉ですが、この駅逓所で語られたものです。