さっぽろ・ふるさと文化百選 

札幌市豊平区にある学校法人八紘学園の敷地内に「札幌軟石で作られたサイロ」があります。
この学園は2年制の北海道農業専門学校で、1年次は農業全般の基礎知識と農具・農業機械操作を身につけ、2年次では畜産・園芸の2コースに分かれて専門知識を学んでいるものです。

 
この八紘学園の敷地内に、学園生みの親である栗林元二郎の邸宅が今もそのまま
存在しており、これがさっぽろ・ふるさと文化百選として選ばれております。

栗林氏は秋田県出身で大正8年移民団80名で十勝の芽室町に移住をした人です。

経歴を見ると豪快そのもので活動は多岐に渡り「伝記映画」まで作りました。

その人柄がそのまま邸宅の庭園に見ることができます。何をやるにも中途半端ではありません「石の収集」もその一つで庭園には巨岩を全道から集め、大水晶石にいたってはブラジルから持ってきたものです。

この栗林石庭園は公開されておりませんが、毎年7月に開かれる八紘学園の花菖蒲園開園時に一般公開されております。
 

 

 

「ジンギスカン鍋」は北海道では親しまれている食べ物ですが、これは昭和19年、月寒にあった二十五連隊が樺太に移動するとき、栗林が壮行会を開いたことが発端となります。兵隊たちにはヒツジの肉であることを伏せ、モンゴル帝ジンギスカンの「雪原の闘い」訓話によるものと伝えられております。
今でも、敷地内では「つきさっぷジンギスカン」のお店があります。