標茶線(しべちゃせん)

標茶村の市街地と標津村(現在の中標津町)の計根別市街地を結ぶ38.9キロの植民軌道です。

昭和2年に釧網線の釧路ー標茶間が開通しました。
同じころに植民軌道の計根別線中標津ー計根別間の使用が開始されます。
道庁では昭和5年に、標茶村の要望を入れて標茶線を決定し、昭和7年に馬力の使用で開始しました。

標茶駅は日用雑貨の販売もしていた旅館で、利用者は沿線の入植者でした。
計根別方面に向かう貨車には薪炭や肥料などが詰まれ、標茶には農産物が搬出されました。

昭和11年10月に廃止になりました。短期間ではありましたが、開拓地を結んだ唯一の輸送機関でした。