阿歴内線(あれきないせん)

釧網線塘路駅前を起点として東に向かい、塘路湖畔を経由して標茶村の阿歴内原野を結ぶ植民軌道です。

阿歴内は明治時代から森林資源の豊富さで知られており、入植の増加とともに木炭の生産高が増加しました。しかし、その搬出が悩みでした。

敷設が認可されたのは昭和12年で、塘路駅前~阿歴内間12キロが昭和13年7月に完成し、馬力での使用開始です。
木炭需要が高まった戦時中には塘路駅前の広場には、阿歴内原野から搬出されてきた数千俵の木炭が山積みされるほどの盛況でした。

また、酪農でも塘路駅経由で釧路工場に牛乳を輸送することができ、軌道用倉庫とともに集乳所も設けられました。

昭和35年度限りで廃止となりました。