館の岬(たてのさき)

国道227号(日本海追分ソーランライン)は江差を後にして乙部町に入ります。
乙部町は戊辰戦争の末、五稜郭奪還のために新政府軍が上陸した場所で、乙部漁港に「箱館戦争官軍上陸の碑」が立っています。

市街地を過ぎて「姫川」を渡り、トンネル手前に駐車場があります。この国道227号最大の山場です。「追分ソーランライン」は奇岩・奇景の宝庫でもあります。

高さ50mを超える垂直の断崖。昔、昔、一帯は海の底でした。いくつもの地層が堆積した後、地殻変動により隆起し、そして繰り返し岬に波がぶつかり、長い年月をかけて削られた断崖です。
この白亜の断崖は別名「東洋のグランドキャニオン」ともよばれています。

 岬のすぐ南側には「悲恋塚」という、天保年間、結ばれずに心中した恋人同士をしのぶために建てた石碑があります。