黒羽尻崎(くろはじりざき)

出来澗崎から国道278号に戻り、鹿部町を通過するには二通りの道があります。一つは国道ですが、道の駅や間欠泉に立ち寄るには道道43号に入る必要があります。しかし、道道に入る前に立ち寄りたい絶景ポイントがあります。
それは「朝日航空鹿部飛行場」で、民間空港では日本最大級といわれる飛行場です。定期航空路があるわけでありませんが、軽航空機、ヘリコプター、グライダーなどに利用されているようです。ここから見る駒ヶ岳は、山容が変わっており迫力があります。

国道278号を南下し鹿部町を過ぎると旧南茅部みなみかやべ町に入ります。この町は2004年(平成16年)12月1日に函館市に編入されました。北海道唯一の国宝・中空土偶が出土され、数多くの遺跡がある町です。

この南茅部の入口に黒羽尻崎がありますが岬とわかるような目立ったものはありません。南茅部町史によると、1930(昭和5)年6月に黒羽尻トンネルが完成。国道278号の黒羽尻崎付近に4本のトンネルがありました。やはり、かつては岬を抜けるトンネルが必要だったのでしょう。現在も当時のトンネル跡を見ることができるということです。