バラサン岬

バラサンとは、アイヌ語で『広い柵』『野獣を取る平落としという罠』のことでもあると言われています。
この岬の岩層が平落としに似ていたため、厚岸の部落には魔物が近寄らなかったとの伝説もあります。

蝦夷三官寺の一つ国泰寺は、バラサンの裏手にあります。江戸時代後期にロシアの南下など北辺の危機が叫ばれる中で文化元年(1804年)に建立されました。臨済宗南禅寺派の仏教寺院です。蝦夷地における特異な歴史的役割を果たした重要な寺として、裏手の愛冠を含む13万平米が国の史跡に指定されています。

国泰寺の境内には鹿を良く見かけます。国泰寺の入口にある厚岸町郷土館の方に聞くと、雨の後はバラサンから下りてくると話していました。

この鹿を描いた絵があります。