原子力発電所の村
泊村(とまりむら)名の由来は、中心地の入り江を指す、アイヌ語の「モイレ・トマリ(静かな・泊地)」です。
約420年前の慶弔6年(1601年)の開基を持つ泊村は、泊、盃の二つの漁港を持ち、鰊景気で栄華を極めた村です。また、1856年には北海道最古の茅沼炭鉱が発見され、炭鉱でも栄えたところです。
しかし、その後の鰊場の衰退、国のエネルギー政策による炭鉱の閉山、さらに漁業不振という相次ぐ苦境を乗り越え、1989年(平成元年)北海道電力泊原子力発電所1号機が運転開始されました。
原子力発電は現在停止した状態ですが、停止する前は北海道の電気の3分の1を供給するエネルギー基地でもあります。発電所の固定資産税や国の電源開発交付金により、村は北海道内の市町村で唯一、地方交付税を受け取っていない不交付団体です。