アスパラガス発祥の地

岩内町は古い漁港で、往年は江差とともに千石場所といわれ、鰊の漁期には内地から数千人のヤン衆が入り込み賑わいを極めたといいます。
東京から歌舞伎の吉右衛門でも幸四郎でも興行を打ったと言われるほどの由緒を持った町です。
また、文豪の往来も激しく幸田露伴、巌谷小波なども縁があり、この町に夏目漱石の本籍もあったという碑まで立てられているのです。林芙美子も「アスパラガス」発祥の地としての原稿もあります。

日本海にある小さな岩内町は、特に用事があるわけではないのですが年に3~5回は訪れていました。明治維新よりも100年ほど前から和人が定住していたというこの町は、西積丹半島の入り口であり北海道の北に向かう玄関口でもありました。