2020年4月に白老町に国立のアイヌ博物館がオープンします。
アイヌに関連する資料館は、北海道の主要都市にはありますが、白老のような大掛かりな施設は初めてのことです。
ところが、白老にまで出かけなくても札幌の南区、小金湯温泉の一角にアイヌ民族の生活や歴史、芸術を楽しみながら学べる施設があります。
これまでアイヌの施設と言えば、白老や平取・阿寒が知られていましたが札幌からは遠く中々出かけることができませんでした。
そのようなことを配慮してなのか、平成15年にアイヌ文化交流センターが開館されました。
一階は交流ホールで、小学校の子どもたちが見学に来ると札幌アイヌ協会による、伝統的な楽器「ムックリ」の製作や刺繍などのアイヌ文化体験講座も開催しています。
地下一階が展示室で、スロープを下りて行くと正面に知里幸恵の「銀の滴降る降るまわりに」が目に飛び込んできます。
アイヌの人々が製作した数々のアイヌ民族伝統工芸品を、その場で見て、触れて、体験できる日本初の先住民族の施設です。
サッポロピリカコタンとは、アイヌ語で「札幌の美しい村」という意味。
展示室には伝統衣服や民具など約300点が展示されており、実際に手にとって見ることもできます。