クッチャロ湖はオホーツク海に面した枝幸郡浜頓別町にあります。
名称の由来は、アイヌ語のkut-char(沼の水が流れ出る口)で、屈斜路湖と同語源です。漢字はすべて当て字です。
因みに、浜頓別町の由来は、「トー・ウン・ペッ」(湖から出る川)という意味とのことです。アイヌ民族に文字はありませんでしたが、意思を伝えるために場所をあらかじめ分かりやすい地形になぞらえて付けていたのでしょう。

日本最北のラムサール条約

湖の周囲は27kmで、大沼(長径5.5km)と小沼(長径3.0km)の2つの沼が細い水路によってつながっており、水深が1.5mと浅く標高が低いため、約3km離れたオホーツク海の海水が、満潮になると入り込みます。

大沼の南側が市街地で整備されています。
水鳥観察館、キャンプ場、売店などが設置されており、夏には湖畔のキャンプ場はテントで一杯になります。キャンプの苦手な人には温泉施設のあるホテルもありますから、手ぶらで来ても大丈夫です。

日本とロシアを渡る水鳥達の重要な中継地で、約290種の野鳥が記録されているといいます。湖畔には環境省で設置された「浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館」は水鳥などの情報を発信しています。

日本最大のコハクチョウの中継地で、毎年2万羽ほどが飛来するほか、ヒドリガモ、オナガガモなどカモ類が多く飛来します。
バードウォッチングにはたまらない魅力的な場所といえるでしょう。