牛が寝そべっている姿に似ていることから別名臥牛山(がぎゅうざん)とも呼ばれる函館山。
山頂までロープウェイと一般道路のほか、登山散策コースもあります。

標高334m、晴れた日の昼間には函館市内はもちろん、津軽海峡や青森県の下北半島までも見渡せる絶好の展望スポット。
特に夜間の山頂からの函館の夜景は香港、ナポリと並ぶ世界三大夜景の一つとされ、春から秋にかけての漁期はイカ釣り漁船の灯す漁火を見ることもできます。
 
函館山は、約2500万年前から始まった火山活動により、海中から隆起した孤島でしたが、約3000年前に、海水により港側と外海側から次第に砂が堆積されて砂州ができ、函館山は渡島半島と陸続きになりました。
函館の中心街はこの砂州の上にあります。
 
函館山は1898年(明治31年)から要塞建設が始まり、函館山全体に砲台や、発電所、観測所など17の施設が建設されます。
要塞地帯になったことで、山全体が軍事機密となり地形図から函館山が消えました。

戦後、津軽要塞はアメリカ軍によって解体され、一般市民にも解放されました。
函館山には、当時の要塞の一部が残されています。