戸田 城聖(とだ じょうせい)
明治33年、現在の 石川県加賀市塩屋の生まれで2歳の時に「厚田村」に北前船の仲買商であった家族と移住してきました。
戸田には9歳年上の兄がおり同級生に子母澤寛がおりました。戸田は夕張で教師をしていましたが東京に出て教育に関わる出版業に携わります。昭和15年から大衆小説の刊行に乗り出し、自身が経営する大道書房から子母澤寛の作品を35点出版することになります。厚田村出身ということで、黙っておれなかったのでしょう。
戸田城聖は現在の創価学会黎明期に活躍し、二代目の会長をつとめた人物で厚田村資料館にその足跡が紹介されており、幼いころ過ごした家が、道の駅のある丘に移築し保存されています。
戸田の名前を取って厚田村に戸田記念墓地公園があります。そこは創価学会が運営する霊園で、丘の上に銅像があり広場で桜の季節には満開の桜で名所として観光のコースにもなっています。銅像は池田大作でした。
現在のお墓は、墓地というだけではなく、ビクニック方々先祖をお参りに来るというものです。8000本のソメイヨシノが春になると開花することで、石狩市の桜の名所として知られています。
私は無宗教なので創価学会のことは良く知りませんでした。
ところがBSテレビで脚本橋本忍(黒澤明の脚本家)「人間革命」が放映され、丹波哲郎が戸田城聖を熱演していました。
この映画は難解な日蓮正宗を映像化したもので、創価学会の歴史を良く表現されていました。一般大衆に分かりやすく哲学が昇華されていく様を示してくれています。