まつぼっくり、松ぼくり
マツ科マツ属の果実のようなもの(毬果あるいは球果)。
アカマツやクロマツの種子は、雌花を構成する鱗片の裏面につきます。
この鱗片は、卵形、あるいは卵状楕円形の塊になり、その外面は鱗片の先端の広がった部分によって覆われ、種子の位置する鱗片のすき間は、鱗片先端が膨らんで、互いに密着することで、その内部に閉じこめられ、外から見ることはできません。これが松かさです。
種子の成熟に2年かかるので、マツの枝を観察すると、先端に今年の雌花、1年枝の根元に昨年から成長した未熟な松かさ、更に下には種子を放出した後の松かさがついているのが確認できることがあります。
松かさは根本からはずれて地上に落ちますが、このとき、松かさは大きく開いてやや球形に近くなります。
ちなみに、松の幹は、材として床柱などの建築材、土木材、器具用材、庭木、盆栽、防風林、砂風樹、パルプなどに使われます。