寛保岳(かんぽうだけ)

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渡島小島・大島(松前町)

道南松前町の西の海上に2つの無人島があります。近い方の松前小島の最高点は282mですが、松前町江良港から西に50kmの大島は、最高点江良岳(737m)のほか標高648mの寛保岳、清部岳(722m)の火山島です。寛保岳の火口からは今もなお薄い煙を上げています。

渡島大島は離島である上に無人島であるため、噴火活動の記録はほとんど残されておりません。数少ない記録では、1741年(寛保元年)8月27日の寛保岳の大噴火があります。噴火の翌日、津波が発生し、対岸の熊石から松前にかけて1,467人の死者を出しました。全体の死者は合計で2,033人。
津波高さ3mで、佐渡島でも津波を観測。この津波は「寛保津波(かんぽうつなみ)」と呼ばれています。