尾岱沼から国後島までは17

根室海峡は北海道本島と国後島の間の海峡のことです。南北に伸びる海峡で、根室市の納沙布岬から斜里郡斜里町の知床岬までの長さで最狭部は約17kmです。

日本人が「根室海峡」と呼ぶ、北海道と国後島を隔てる海峡は、ロシアでは「イズメヌィ海峡」と呼ばれています。

また、国後島南橋のケラムイ岬とノツエト岬の間の湾を、ロシア地図では「イズメヌィ湾」とし、かつて「泊(とまり)村」と呼ばれていた場所には、「ゴロブニノ」という名がついています。
実はこれらのロシア名は、すべて「ゴローニン事件」にかかわる地名なのです。

「イズメヌィ」とは、ロシア語で「裏切り」の意。
そして「ゴロブニノ」は、1811年に国後島泊に上陸し、日本人の裏切りによって捕縛された、ディアナ号艦長ゴローニン少佐の名にちなんでいます。