北見鉄道

小清水村市街地と網走線(現在の釧網本線)止別(やむべつ)停車場を結んだ地方鉄道です。

網走ー斜里間は当初は網走線の延長として測量がおこなわれ、大正11年に工事に入りました。小清水村では測量に先立ち敷設の小清水市街地通過の陳情を行いましたが、内陸部を遠く隔てた海岸部となりました。

「鉄道が海岸線となり村内奥地の開拓は遅々として進まず、よって奥地に通じる鉄道なくては開拓の進展を期することは至難のなるをもっての悲願に叶うべく敷設された鉄道でした。

大正15年、鉄道省に鉄道敷設申請。当時の社名は北見拓殖鉄道でした。昭和2年6月鉄道敷設免許下付。
農産物や木材などを輸送する目的で北見鉄道㈱を昭和3年資本金50万円で設立。
工事は昭和4年5月から始まり、翌年の6月に止別-小清水間8.9キロが完成。
一日4往復で所要時間25分でした。

しかし、昭和12年7月の法改正で地方鉄道の補助金が打ち切られ経営は悪化。
昭和14年8月に廃業しました。