山田風太郎「地の果ての獄」 ー三笠市

この本は、現在の三笠市を舞台に幌内炭鉱の看守や囚人を描いた小説です。
物語は、明治19年に薩摩出身のの有馬が樺戸集治監の看守として着任したところから始まります。

やがて、有馬は空知集治監にやってきます。

「ここは明治15年7月に開かれたのだが、樺戸より一年あとに出来ただけであって、敷地はほとんど同じ面積だが、建物はさらに岩乗になり、その配置も何となく「近代的」な感じがした。囚人は約2千人というから、樺戸よりもだいぶ多い」
それは「幌内炭鉱があるからね」と高野看守長が言った。」