「たらつり節」歌碑  ー古平町

「鱈釣り(たらつり)節」は、タラ漁に出た漁師たちが船の上で唄われる唄で、昭和33年に古平ふるびらでうまれました。

作詞は古平の漁師大島豊吉と田村栄蔵です。函館東部につたわる「たらつり口説節(くどきぶし)」がベースといわれています。

古平では「たらつり節全国大会」が開かれるようになり、全国各地から多くののど自慢が集まっています。

国道229号(雷電国道)沿いに古平町役場があります。国道を挟んだ向い側に「たらつり節発祥の地」碑が建っています。

作詞 大島 豊吉/田村 栄蔵     作曲 不詳

オエヤーサーエー
(ハァキタコラサッサ)
上でいうなら 神威の岬よ
次に美国に 丸山岬
下でいうなら オタモイ様よ
登り一丁に 降りも一丁
(ハァキタコラサッサ)
ハァー都合あわせて 二丁の山
おりとおりとに 参詣をいたし
参詣いたした その折柄に
おさごまいては 柏手たたく

(ハァキタコラサッサ)
わしの願いを 叶うたならば
(ハァキタコラサッサ)

オエヤーサーエー
さあさ船頭さんに 支度はよいか
めしをたべたら 帆を巻き上げて
今朝の嵐に せみ元詰めて
表若い衆に りょうふを頼む
ハァー洞の間若い衆に 帆足を頼む
ともの船頭さんに かじ前頼む
かじをだまして きりきりねじる
指して行くのは 雄冬の沖よ
とろりとろりと 厚苫前通れば

 

『オタモイ様』とは小樽近郊のオタモイ海岸にあるオタモイ地蔵のことです。

『おさご』とは散米のことで、神仏や墓所に詣でたときや、お祓いを行うときにまき散らすお米のことです。

『二丁の山』これは丁ではなく、町のことで一町が10反とすれば、上(かみ)の方向にカムイ岬、さらに下って美国、丸山岬、さらに下る(しもに)オタモイ様の地蔵。