文学と映画の旅 44 (樺太真岡郵便電信局事件ー稚内市)

「樺太真岡郵便電信局事件」-稚内市
霧の火 ~樺太に散った九人の乙女たち~

稚内公園に「九人の乙女の碑」があります。

太平洋戦争は1945年8月15日で終わった、と思っていましたが違いました。日本領だった樺太では8月15日の玉音放送後も続いていたのです。

太平洋戦争当時の電話は、相手と直接繋がるものではありません。一度、電信局へかけてから「この人に繋いでください」と頼まなければなりませんでした。

このとき「電話」の線を「交換」する仕事が電話交換手です。

真岡郵便局の電話交換手は、終戦を向かえても引き揚げをせずに業務中でした。8月20日に真岡にソ連軍が上陸し、女性電話交換手12名のうち10名が局内で自決を図り、9名が死亡しました。
電話交換手以外にも局員や、当日勤務に就いていなかった職員も、ソ連兵による爆殺、射殺による死者が出て真岡局の殉職者は19人にのぼりました。

 
『霧の火 樺太・真岡郵便局に散った九人の乙女たち』
2008年8月25日の21:00-23:18に、日本テレビ系列(NNS)にて放送されたスペシャルのテレビドラマです。
平成20年度(第63回)文化庁芸術祭(テレビ部門・ドラマの部)優秀賞受賞。

出演者 市原悦子, 香里奈, 福田麻由子, 草笛光子, 名取裕子, 遠藤憲一, 白石美帆, 市川由衣, 佐藤仁美, 向井理など

樺太のシーンは稚内市でロケが行われました。