下村湖人「下村湖人文学碑」ー美深町

下村湖人(しもむらこじん)
1884―1955    小説家、教育家。
佐賀県の生まれ。本名虎六郎。
旧姓は内田、のち下村家の養子となる。
佐賀中学時代から文学に志し、第五高等学校を経て東京帝国大学英文科卒業。

新進人として注目されたが、実家・養家の落のため教育界に進み、24年間、旧制中学・高等学校の教職にあった。
1933年(昭和8)大日本連合青年団講習所所長となり、その機関誌に『次郎物語』第1部を連載。青少年向きの教養小説として高く評価されている。

国道40号の美深市街地から北上すると道の駅びふかがあります。
右折して、道の駅の横にある天塩川を渡ると林業保養センターびふか温泉駐車場がありここに碑があります。

1937(昭和12)年、下村湖人が美深に訪れ雄大な風景を賞賛し、1954(昭和29)年に詠まれた歌の碑が立ちました。

     大いなる
      道というもの
      世にあるを
     思ふこころは
      いまだも消えず
          湖人


建立の趣意
「次郎物語」の著者下村湖人先生は昭和一二年の春
当地を訪れその雄大な風景を激賞されました
先生は昭和三十年に七十一歳をもって生涯を終えられましたが
この歌はその前年の昭和二十九年に詠まれたものでまさに
絶筆と云われているものであります
ここに先生のありし日を偲び歌碑を建立するものであります
昭和五十八年十月