屯田兵は、北海道の開拓と北方警備を担うために、明治政府によって北海道各地に組織的・計画的に移住・配備された人たちのことです。
1873(明治7)年10月の屯田兵制度創設当初は、士族授産の目的もあったため士族に限られていましたが、後に士族・平民が応募できるようになり、1904(明治37)年9月の制度廃止までの間に全国から集められた屯田兵の総数は7,337名に上りました。

陸軍省の管轄下で平時は練兵に務めるとともに、同伴した家族らと開墾、農業に当たりました。
西南戦争はじめ日清戦争、日露戦争にも出征し、勲功を上げる一方、37の兵村を形成し、農業や自治の面で北海道発展の礎を築きます。