「十勝モンロー主義」 

 広大な十勝平野は日高山脈で陸路は遮断され、太平洋沿岸は遠浅のため港としての施設がなく陸の孤島となっていました。
 
この十勝に「十勝モンロー主義」という独特な思想が生まれました。
モンロー主義とはアメリカの5代目大統領モンローが「アメリカでは将来ヨーロッパ諸国が植民地を築く権利のないこと、主権国家としてヨーロッパはアメリカに干渉すべきでないことを宣言した」ことです。

つまり十勝モンロー主義とは、外部からの干渉を受けずに自立していこうとする気持ちを表しています。

この言葉は、明治16年に開拓団体として最初に入った「依田勉三の生涯」をみると納得できるものがあります。
依田勉三については、追々述べていきます。

写真は現在の広尾港です