瀬棚平野(せたなへいや)

瀬棚平野は日本海に面した檜山振興局管内の北部に位置し、北は島牧村、東は今金町、南は八雲町に 接しており、西は、日本海をはさんで奥尻島を望んでいま す。

北部と南部に広がる山地の中間を清流「後志利別(しりべ しとしべつ)川」が流れ、北部には道南の最高峰狩場山など 千メートル級の山々、南部には遊楽部岳や白水岳などが連な り、海岸には三本杉岩、親子熊岩などの奇岩、怪岩が続く景 勝地に囲まれています。

せたな町では、こうした豊かな自然の中で、後志利別川などの清流を活かした稲作を中心に、畑作・野菜、酪農・畜産 など多様で豊かな農業が展開されています。

水田については、面積約2,540haであり全耕地面積の約42%にあたります。水田農業の主力作物は水稲と飼料作物ですが、大豆、小豆、そば、小麦、馬鈴薯等の土地利用型作物やほうれん草、ブロッコリー等の野菜も盛んです。

せたな町

本町には2つの農協が存在し、また地域ごとに特色があります。
北檜山地域は市街地を含む平坦な水田地帯ですが、地域の北部には大きな丘陵地帯があり、そこでは酪農も盛んに行われています。

若松地域は広い平坦地を含む中山間地域で、平坦部では水稲・野菜、丘陵部では畑作・酪農といった地域による作付けの特色があります。

瀬棚地域は、河川流域の平坦部は稲作、丘陵地は、酪農・肉用牛を柱に適地適産が行われ、水田農業においては、水稲の他、排水等土地条件の整備が不十分で野菜等の導入が困難な状況であるため、飼料作物を中心に行われています。

大成地域は海岸段丘地帯に不整形な耕地が散在し、馬鈴薯、野菜類が主要作物で特にグリーンアスパラガスは良質で特産品として産地形成と集約型農業をめざす基幹作物となっています。