十勝幌尻岳(とかちぽろしりだけ)

帯広市と河西郡中札内村とにまたがる標高1,846 mの山です。
狩勝峠から襟裳岬へ続く日高山脈最高峰の幌尻岳(標高2,052m)と区別するため「十勝」と冠が付いています。
山名はアイヌ語で「大きな山」を意味する「ポロ(大きい)・シリ(山)」で、登山者からはカチポロと略して呼ばれています。

十勝平野と北日高の主稜線を眺める絶好の大展望台で、2012年9月、アイヌの物語・伝承、祈りの場、言葉にまつわる景勝地群である国の名勝「ピカノカ」に、「十勝幌尻岳(ポロシ)」として追加指定されました。
アイヌ語で「美しい・形」を意味し、アイヌの物語や伝承、祈りの場、言語に彩られた優秀な景勝地群を総称するものです。

九度山(クトンヌプリ)、黄金山(ピンネタイオルペ)、神威岬(カムイエト)、襟裳岬(オンネエンル)、瞰望岩(インカルシ)、カムイチャシ、絵鞆半島外海岸に次いで、8件目の指定となります。