ピンネシリ

ピンネシリとは、北海道の地名であり、アイヌ語で「男の山」という意味を持ちます。「マチネシリ(女の山)」と対になります。
山としてのピンネシリは、様似町にも標高958mでありますし、中頓別町には敏音知岳ぴんねしりだけ標高703mなどもあります。

ここで取り上げるのは樺戸郡新十津川町と石狩郡当別町の境にある標高1100.3mのピンネシリです。

大昔、この石狩平野が海だったころ、この付近にいた先住の人々は、「家の形をした山」なので、地勢根尻ちせねしりと呼んだ。
ある時、この海を大嵐が襲い、波にさらわれそうになったのを神の加護で山に逃れて助かった。人々は男神のような強さと、女神のような優しさがあると思い、高い山を男山ぴんねしり、低い山を女山まちねしりというようになった。
山の名は、この伝説に由来します。