札幌の隣町に北広島市があり、
その東に夕張郡長沼町というところがあります。
この長沼の明治開拓初期を描いた長編小説があります。
作者は辻本もと子で小説「馬追原野」がそれです。
小田原から北海道開拓に渡った父親のことを書いた小説で、第1回樋口一葉賞を1942(昭和17)年に受賞したものです。
辻本さんは、戦後の昭和21年に亡くなっており戦争を挟んでの不運な時期でした。
長沼には馬追山があり、このことを記念して文学台と碑がつくられております。
石狩平野を見渡すことができる場所に建てられており、ドライブ方々山頂まで車で行けるので訪ねてみてください。
この「馬追原野」の初版本がオークションで5000円の値段がついております。