札幌から車で国道231号を北上すること約1時間で厚田村がありました。
更に北上すると浜益、増毛、留萌となります。

旧郷土資料館。今は道の駅になりました。

厚田村は厚田郡に所属していた村で、2005年(平成17年)浜益村と共に石狩市へ編入され厚田区となりました。

この「あつた」の地名は古く江戸時代初期(1661年)松前藩「新御国絵図」にすでに記載されています。
日本海は江戸時代から松前、江差をはじめとする漁場が開かれており、厚田も松前藩によって「アツタ場所」が開かれていました。
     
「場所」とは、松前藩がアイヌと交易する区域を「場所」とよび、江戸の初期には家臣に給与の代わりに場所権利を与えていたものです。
更に後期には、この「場所」を一定の運上金(税金)と引き換えに場所請負人とよばれる商人にまかせるようになります。
アイヌとの交易とは、干鮭、熊や鹿の毛皮などでした。

この厚田村はニシンで栄え千石場所で鰊番付で横綱佐藤松太郎が誕生した歴史があります。更に、座頭市の原作者子母澤寛や大相撲代43代横綱吉葉山を輩出した村です。