栗山町の鳩山神社

1986年6月21日
衆院選公示日の早朝、栗山町の鳩山神社。

「初めてこの地から出馬します。頑張りますのでよろしくお願いします」
 選挙は衆参同日選となった。

由紀夫は、自分の勝利、そして父・威一郎、弟・邦夫の必勝も願い深々と頭を下げた。緊張した表情を浮かべ、車で岩見沢市に向かう由紀夫を、約30人の鳩山地区の住民らが見送った。

「北海道は全く知らない土地。鳩山農場があった栗山にすがるような気持ちもあるんだろうな」 開拓農家4代目の長谷川本昭は、そんなことを考えながら走り去る車を見ていた。
岩見沢市のプレハブ事務所前の第一声には、200人を超える聴衆が集まった。
 
「私の故郷は北海道です。北海道のために頑張ります」
演説が終わると同時に一斉に約30羽のハトが飛び立ち聴衆から歓声が上がった。

栗山町(くりやまちょう)は、北海道空知支庁管内南部にある町。
町名の由来はアイヌ語のヤムニウシで、ヤムニ・ウシ(栗の木・多いところ)の意訳といわれている。
旧町名角田(かくた)は、開拓者の出身地「仙台藩角田(かくだ)」よりとられた。