興浜南線(こうひんなんせん)

名寄線の興部駅から分岐し、オホーツク海岸沿い北上して雄武町に達する国鉄が運営していた地方線です。

南線と北線をつなげてオホーツク海沿岸の開発を図るのが目的でした。

昭和7年4月に線路が決定し、工事着工は昭和8年6月で、二工区に分けて進められ昭和10年9月に全線が竣工、直ちに営業を開始しました。
興部ー雄武間19.9キロ客貨混合列車一日四往復で、所要時間は48分でした。

直ちに、雄武ー北見枝幸間の請願運動が始められましたが、日中戦争の長期化で実現の見通しはなく、逆に昭和19年11月、戦火の中でレールを転用するため営業休止となりました。
戦後の昭和20年12月、レールを再び敷設し営業を開始。

定地方交通線に指定され、1985年(昭和60年)7月15日に全線廃止となりました。