与謝野寛・晶子歌碑ー洞爺湖町

昭和53年6月4日に、向洞爺の「とうや水の駅」中央桟橋に与謝野寛・晶子夫妻の歌碑が建てられました。巨大な安山石(高さ2.4、横4.2)に刻まれています。
揮毫は門下生の西村一平。

            寛
 船つけバ 向洞爺の桟橋に 並木を出でて 待てるさとびと

            晶子
 山畑にしら雲ほどの かげらふの 立ちて洞爺の 梅さくら咲く

北大文武会での講演を主なる目的として来道した与謝野鉄幹・晶子夫妻が帰路
洞爺湖温泉に2泊・ホテルの小型蒸気船で湖中の三山を巡り洞爺村に遊んだのは
昭和6年6月4日のことでした。
晶子は当時の模様をえぞ桜・紅梅・野生花あやめなどの花が新樹の色と照映し、
湖畔の水は緑玉と紺青とに澄んでいたと書き、北海道中例の少ない楽園郷のよう
であると述べています。
        昭和51年6月4日洞爺観光協会の手によって建立されました。
                            洞爺観光協会