北海道はかつて相撲王国でもありました。元横綱の記念館が町興しとともに建てられています。有珠の麓に北の湖、道南の福島町には千代の山(道産子横綱第一号)と千代の富士、弟子屈には大鵬記念館があります。

石狩市厚田区の道の駅には第43代横綱吉葉山の偉業が展示されています。吉葉山は大正9年生まれで本名は池田潤之輔。                                             厚田村安瀬(やそすけ)の裕福なニシン漁の網元の三男に生まれました。戦後の暗い時代、厚田の人々はもとより道民に希望と勇気を与えてくれた郷土のヒーローです。

北海道の横綱第一号は福島町の「千代の山」です。1951年(昭和26年)のことでした。千代の山は大正15年生まれ、吉葉山は大正9年生まれで、6歳の違いが運命を狂わせました。
吉葉山の不運は昭和17年、幕下優勝を果たして十両昇進が目前だった時に召集令状が届きます(21歳)。戦地で銃弾2発を浴び、その内1発は貫通。もう1発は体内に残りました。戦争が終わり戻って来たときはやせ細っていました。

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